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五感と一想

食べる、読む、寝る、考える。

陽射しが暖かくなってきたので


年が明けて、日暮までが急に長くなった気がする。

冬至の前あたりには、午後の二時半をすぎると空気が冷えて外で何かをしようという気が起こらなかったけれど、それから一ヶ月も経っていない今、三時半ごろにベランダへ出て「まだ明るいなあ」という気持ちになっている。

28年前の1月7日明け方。
高校生だった私は冬休み中の学校にいた。
徹夜の流星観測を終えて機材を片付け、少し眠ろうとしたけれど部屋も体も冷え切って眠れず、
少しでも暖かそうな場所を探して校内をうろうろとし、人がいない場所はどこも寒いので結局教室に戻りシュラフを拡げてもぐりこんだ。
東の窓から差し込んだ朝日が少しずつ床に拡がり、眩しさにゴソゴソと移動しながらも結局眠さにまけて動くのをあきらめた時、背中に陽が射すのを感じた。

あったけー。

周りで寝ていた天文部の他のメンバーも次々に眠りに入っていくのが気配で分かった。
この時期の日の出の時刻は7時少し前。
今から寝ると起きる時間がおかしくなるなー、と思いながら私も眠りに入りそうになったちょうどその時に

「てんのうへいか、ほうぎょー!!」

隣の教室でNHKラジオを聴きながらトランプをしていた誰かが大声で叫びながら廊下を走って行ったのを、あの日の自分の事として覚えている。